おじいちゃんへ
おじいちゃんが他界してからもう既に5年が経ちましたね。あの日からもうそんなにも経過してしまったのかと少し驚いています。
おじいちゃんが亡くなった日、僕たちは現実を受け入れることができなくてみんなで泣きました。5年経った今でも、実はどこかで生きているんじゃないかと心の中では思っています。そちらでも元気にしていますか? あの小さかった僕は、もう立派な高校生になりました‼
あの日以降もおばあちゃんに会いに、おじいちゃんの家に遊びに行っては、僕たちと一緒になってよく遊んでくれた日のことをいつも思い出しています。公園でキャッチボールをしたり、トランプやオセロ、ゲームをしたり、一緒に釣りをしに行ったりと、おじちゃんとはとても楽しい思い出ばかり残っています。
また、勉強やスポーツなど、多くの事を教えてもらいました。あの楽しかった日々を今改めて思い出すと、とても幸せな時間だったなと感じています。おじいちゃんと過ごした時間は僕の一生の宝ものです。
そんな中、僕はおじいちゃんに今までずっと直接伝えることができなかった言葉があります。その言葉とは「ありがとう」です。いつもおじいちゃんは僕たちのために色々なことをしてくれたり、お小遣いをくれたり、みんなで楽しめる遊びを考えてくれたり...その度に僕はいつも恥ずかしがって、感謝の気持ちを自分から伝えられずにいました。
心の中ではいつも思っていたけれど、直接伝えることができなかった。このことを反省して、今ではお墓に行くたびに今まで伝えられなかった「ありがとう」という言葉を伝えるようにしています。
感謝の言葉を相手に直接伝えることがいかに大切か。このことを通して実感しました。これからは、相手への感謝の言葉を伝えることを忘れることなく過ごしていきます。
「おじいちゃん、今まで本当にありがとう」。僕はこの言葉をいつか直接伝えたい。