うみそらひとことば

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劣等感を捨てる!

 

 社会すべての人が幸せであるためには、「勝手な不平等」をなくすことが必要だと私は考える。

 

 私たち人間は、比べる対象があるとすぐに比べてしまい、自分に劣等感を懐いてしまうことが多くある。それはなぜそうなるのか。自分とあの人とは別のものである。たとえ同じ人間であっても、違う世界の人とあれこれ比較してみれば、不平等と思ってしまうこともあるだろう。他にも金銭面、容姿、家族や友人との関係など全てにおいて、人間というのは多種多様で、違うものである。


 しかし人間は皆誰しも、良いところもあれば、悪いところもある。それは当たり前である。状況においても違っていても、それを比べる必要などまったくない。けれども、表面的な可愛い、格好いい人は正義、お金をたくさん持っている人が正義、権力を持っている人が正義、そのような考えが起こってしまう。

 

 人間の中からささやかな違いによる不平等の感覚が消えない限り、一生この「勝手な不平等」がなくなることはない。この考えはどうすればこの世の中からなくなるのか。それは一つしかない。

 

 それは、皆が今自分が生きていられること、手足、顔、身体があること、友人と話ができていることなど、今起きているすべてのことに感謝し、明日自分はこの世にいないと考えながら過ごすことだと思う。そうすることで自分は今のままが幸せなんだと想うことができると思う。小さな差によって幸不幸を決めることはできないのだと思う。

 

 今すぐには私たちの価値観を変えることは難しいことかもしれない。けれども、少しずつ差異にとらわれる考え方にしていくと、勝手に人と比べて、劣等感を抱いて、精神的に病んでしまうことがなくなると思う。

 

 実際私はこの考え方で生きていく。他人とついつい比べてしまうときもある。それでも、すぐに今生きているだけで幸せと思えるようになってきた。だから世界中の人達にこの考え方になり幸せに生きていけることを願う。