★ 男子たちの俳句を取り上げてみます。何だか遠い夏にはなっています。もうすぐ冬ですからね。
後輩のテニスの試合涙出る
先輩はこんなに後輩のことを思っていたんですね。彼らの成長がうれしかったんでしょう。ちゃんと言葉をかけてあげましたね。なかなか照れてしまうけど、声をかけあわなきゃいけないですね。私は反省です。なかなか声をかけられないです。
ゴールした流れる汗は宝石だ
まさか、宝石ではないでしょうけど、気持ちとしては宝石みたいなもの、それくらい仲間と一緒に汗を流すのはしあわせなんですね。別にクラブじゃなくても、バスケットでも、サッカーでも、ストリートスポーツって、いいじゃないですか。もっと普通に、遊びみたいにしてやれたらいいね。
授業中暑そうなしぐさみんなする
これは彼の見つけた真理だったみたいです。みんながそんな感じだったようです。さて、それはどんなしぐさなのか、見てみたいけど、もう見られないね。今だったら、寒そうなしぐさするかな? 温暖化してるから、簡単には見られないですね。
甲子園夏とともにサヨウナラ
何か言いたいことがありそうな、そんな気はするんですが、よくわかりません。これは夏になったら、甲子園は遠ざかっていく、そういうことなんだろうか。それとも違う意味があるんだろうか。ちゃんと伝わらないですね。それは残念な感じです。
セミの声ミミミミミンと毎日と
中七が作者の工夫なんでしょうね。確かに、そうなのかもしれないけど、言葉遊びとしては、もう少し工夫してもらえると、面白いんですけど、何だかそのまんまという感じがします。それはザンネンです。
新生活忘れがたきや恋の傷
新生活が始まった。けれども、恋の傷はまだうずいていて、忘れられない、そういう心境の句なんでしょう。わかりますよ。新生活で春の感じは出てますね。季語はなくてもいいのかな。だったら、これでOKかな? いや、まだ何だか吹っ切れてないのです。何だかずっと過去の恋にこだわっている感じです。それはそれでいいのだけれど、サラッとしてなくて、ドロドロした感じもあります。もう少し時間が経てば違う恋の句を作ってもらおう!