三組で俳句大会しました。なかなか突破口は見つからないし、行き先は見えないのだけれど、みんなとにかく俳句を作ってみたのです。
そして、俳句で「恋」を表現するのは難しいです。そして、若者言葉なんて使われたら、年寄りは簡単に凍ってしまう。そんな年寄りなんて、凍らせてしまぇー! と、若い人は言いますか? 言わないとは思うけど、あまりのギャップに苦しいのは確かです。
二点句を取り上げてみます。
救われた七月七日あなたの声
七夕ですけど、困っていたら、あなたが声をかけてくれた。優しい若者たちですから、みんな誰か困っている人はいないか、ちゃんと見てくれているみたいでした。
夏まつり地元の友だち勢ぞろい
みんな普段は地元の友だちと切り離されて存在している。なかなか会えないままにすれ違っているみたいです。だから、ゆったりと余裕のある夏のお祭りは、そういう仲間に出会えるチャンスだったんですね。そこからもう一ヶ月経過して、また仲間たちとも何か月も切り離されるんですね。お正月に出会えたらいいね。
夏まつり早く食べたいりんご飴
三組のみなさんは、りんご飴がとても大好きみたいで、あれをずっと食べながら歩き回るのが楽しかったんでしょうね。そうです。りんご飴は、幼い日に戻れる不思議な食べものなんだろうな。
ゆらゆらのポニーテールは反則だ
これは女の子の作品です。女の子が見ていても、ゆらゆら揺れるポニーテールは雄弁にいろんな気持ちを語ってくれる。だから、それを見た人は、その子に声をかけずにはいられなくなるし、何とも人恋しい気持ちにさせられてしまうんでしょう。そういう真実が見えたんですね。
推したちが好きすぎるよねリアコかな
推しというのは、芸能界にいるアイドルであり、自分の世界とは次元が違います。いくら思ってみても、遠い世界であり、リアルではありません。それなのに、気持ちが強すぎて「リアルに恋してる」ような気持ちになるそうです。現実と非現実の壁も何もなくなるんですね。それを「リアコ」というそうです。
でも、そういう気持ちを「リアコ」と表現しているというのは、限界も感じているということであり、それはちゃんと理解できてたりするんですね。
さあ、優勝した作品は?
ちょーステキあなたの筋肉そそられる
こんなはしたないというか、ストレートな作品に十人がいいねをして、優勝してしまいました。それは少し残念なんだけど、若い人は、無記名だったら、こんなことをしてしまうんですね。ちゃんと誰がどこに投票したか、それがわかるのだったら、避けたかもしれないな。いや、わからないです。
ものすごい支持があった作品でした。もちろん女子の作品です。