★ 3/20 離任式
★ 2021年最初の入選は、俳句作品でした。
1 買い物のふと懐かしきさくら餅 女子
このさくら餅が何とも言えないノスタルジーがあります。胸が痛くなる感じです。といっても、苦しいんじゃないですよ。せつないんですよ。
2 夏休み線路の奥のもっと奥かげろうたちがゆらりゆらめく 男子
こんな暑い陽炎がメラメラしている線路を見たことがありましたね。でも、わざわざ取り上げたこともなかったね。なかなかいいセンスです。
3 クリスマスあたり彩る光のつぶ 手を取り歩き「好き」がふくらむ 女子
こんな「好き」がふくらむなんていう表現できるんですね。これは実体験なんだろうか。そんなの秘密ですね。
ここからは2022年の入選作です。
4 あなたはね私の希望そばにいて微笑みかけるそれだけでいい 女子
だれかの希望になりたいけど、オッサンでは役に立たないです。やはり好き合う者同士の気持ちなのかな。片思いでもいいかな。
5 いつわりの愛で騒がしい時代でも私はまっすぐ君を見てるよ 女子
今の世の中、そんなにいつわりの恋が多いんだろうか。でも、まっすぐ愛してくれる人がいたら、それはいいですね。でも、それを見つけるのが大変です。
6 冬が来て乾燥肌に悩まされ指が割れてはクリームを塗る 男子
この日常の一コマ、こんなにして彼は自分の生きるペースを守ろうとしている。この真面目さがいいですね。しっかりがんばってね、と言いたくなります。